
先日或る売買契約の決済がありました。
営業担当者としてはそこに至るまでに注いだ時間や労力が結実し、幾多の憂いから解放される至福のセレモニーです。多くの決済は銀行振込により行われますが、今回は何と!現金払いです。現金払いですのでどこで決済することも可能な訳ですが、万が一にも事故を起こすことは許されませんので、近くの銀行の応接室をお借りしました。買主様がおもむろに鞄から取り出した札束の塊に一同息をのみました。同じ位の金額の振込票を目にする機会は間々有りますが、現金を見たのはこれが初めてです。有無を言わさぬ迫力です。売主様の口座に入金する為応接室から窓口までこれを運びましたが、思いの他重く感じました。その間極僅かな時間でしたが顔がにやけているのに気付きました。お金を持つと嬉しいのでしょうか?自分のものでもないのにおかしなものです。