
先日市立博物館で行われたコンサートに行ってまいりました。
何気なく眺めていた市の広報に目が留まりました。奏者三人の内二人は日本フィル、曲目に「アヴェ・マリア」、入場無料、先着60名です。駄目もとで申込んだところ応募多数の中運良く滑り込んだ様子です。博物館を訪れたのは何年ぶりでしょうか。会場は展示スペースの隅。二方に客席を設けるとは考えたものです。素朴な印象の司会者がコンサートを進めます。プロの演奏が素晴らしかったことは言うまでも有りませんが、何と博物館職員というキーボードも堂々たるものでした。よくぞこんな人材が市役所にいたものです。演奏された曲の中で一番印象に残ったのはアルゼンチンタンゴの「鮫」です。タンゴを聴くのは初めてでしたが陰影くっきりという印象です。演奏中正時を告げるチャイムが鳴るのはご愛嬌でしたが、手作り感に包まれ、こんな機会が身近に在ることが堪らなく嬉しい思いでした。終了後居合わせた知人から気後れして「ブラボー」が言えなかったと告げられました。全く同感です。次回は浮いてしまっても素晴らしい演奏には勇気を出して「ブラボー」の声を上げたいと思います。