
先日両親が老人施設に体験入居しました。
認知症の父はずっと「俺は家に居る」と頑張っていましたが、母の千万遍?の説得が功を奏したか「分かった」となり漸く実現したものです。案の定父は入居後「帰る」と繰返しましたが、五日目には観念したか訴えなくなりました。抗議の為か食事を摂らないことも有ったようですが、受け入れてくれることを願うばかりです。上手くすればこのまま二人で入居する算段です。施設は明るく、暖かく、二人共安眠出来る様子です。母によれば食事も美味しいのだそうです。二人で入居となれば掛かりもべらぼうですが、幸い父は少なからず残しましたので暫くは問題無い筈です。残念ながら認知症の進んだ父は母とは別の職員の態勢の厚い階に入居となり、これが不安を募らせると考え、担当者に母と同じ階への移動を相談致しましたが、やはり難しいでしょうか。ホールの片隅で腕組みして虚空を見つめる父にかつての強さや独善は微塵も無く、これまで反撥して距離を置いてきたことは横に置いて、両親の残された時間が出来るだけ安寧で快適なものとなるよう心を配ることが私の努めと感じました。
写真は自宅の万両です。実が日ごと赤みを増してきました。クリスマスの頃には真っ赤になるでしょうか。