先日初めて歌舞伎を観てまいりました。
馬齢を重ねて50年、いい年になりましたのでこれまで縁遠かった伝統芸能の世界を覗いてみるのも良い肥しになると考えた次第です。贔屓筋と思しき和装の女将さん方?の後に続いて入場。テレビで見たあの絢爛豪華な絨毯を踏みしめました。座席は3階B席\3千円也。1等席とは広さも設えも別物ですが、舞台は想像より近く感じられました。演目は勢獅子と怪談乳房檜。役者は勘九郎に三津五郎、橋之助、獅童等ビッグネーム多数です。さてどんなものかと総毛立てて見入りましたが、残念ながら乗り切れませんでした。日本語のリズムはいかにも心地良いものでしたが、批判を恐れずに言えば時代がかったドタバタ劇という印象でした。怒られてしまいそうですが...劇の途中やおら「中村屋!」や「成駒屋!」などの掛け声がかかります。聞けば話の筋を理解して進行を邪魔せずに贔屓の役者を盛り立て、且つ他の役者を腐らせない細心の注意が必要な難しい行為なのだそうです。何とも奥が深そうです。次回は少し勉強をして臨めば私にも違う世界が見えて来そうな気が致します。